大北斎展

今福岡は浮世絵が熱い!! のか?

3月17日から福岡市立博物館で大北斎展を、同じく福岡市美術館ではハンブルグ浮世絵コレクション展を開催している。




前売りを買って見に行こうと意気込んでいたのに風邪を長引かせ、結局今日やっと行くことができた。

午前・午後で両方見比べようと計画していたが仕事が入って博物館だけ先に見ることにした。

入館したのが13時、500円のガイドを借りてじっくり一か所ずつ見て回る。

微細な線で描かれたはがき大の浮世絵を見ようと必死に目を凝らす

遠近両用のメガネでは焦点を合わせるのが難しく、首を不自然にそらさなければ
見る事が出来ない。

江戸時代に彩色されたとは思えないほどの色彩の鮮やかさに驚いた、
歌麿も素晴らしかったが絵のうまさは北斎には及ばないだろう。

多彩な才能で89歳まで現役で描き続けた絵は圧巻であった。

浮世絵のイメージしかなかったが展示されていた肉筆画や挿絵、「くみ上げとふろふ ゆやしんミセのづ」という切り抜きの模型は昭和に育った人には懐かしく思えるものだろう。

少女マンガの付録に紙を切り抜いて着せ替えをするものがあったがまさしくそのものだった。

人形を立たせるために足の下に折り曲げる土台があった。

湯屋の建屋も勿論紙で組み立てる、立体と平面の関係を理解したうえで
なお且つ製図力が問われるものだ。

似たようなものを子供の頃自分で作った事があったが寸法がうまく合わずに
途中断念したことがあった。

北斎という人は江戸のダビンチだったのかもしれない。。。


会場で一つだけ残念に思ったことがあった、永谷園のおまけである。

昔お茶漬けの素をせっせと買って中に入っている五十三次のカードを集め
箱に入った五十三次の揃いをもらって喜んでいた。

何組も持っていたのに、どこに捨てて来たのだろうか?

今持っていたら改めて五十三次を楽しめたのにと思う。


展示物の中に北斎の写しを現代のアーティストが作品にしたコーナーがあった。

中でも浅葉克己さんのメガネの版画が私を連れて行ってと語りかけて来た。

3時間半、腰と首をもみながら出て来た私に、そのメガネが手を振った・・・ように見えた。

仕方ない、連れて帰ろう。。。。。

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